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Macnica

ケーススタディ 株式会社 マクニカ

大規模なサーバー仮想化をわずか2週間で完了。6ラック分100台のサーバー類を8Uサイズに集約し、大幅なコスト削減と一括管理による運用の効率化を実現

企業

半導体・集積回路などの電子部品の輸出入、販売、開発、加工、電子機器並びにそれらの周辺機器及び付属品の開発、輸出入、販売、その他のビジネスを展開する商社

業界

電子部品等に関わるハイテク

ビジネスニーズ

  • 物理サーバーの保守満了やOSの保守終了により大規模なサーバー更新が迫っていた
  • 物理サーバーは肥大傾向にありトータルコストを削減する必要があった
  • 顧客サービスの必要性から急なプロジェクトが多く、開発環境の準備期間の短縮が課題

ソリューション

  • NUTANIX NX-3160シリーズ
  • NUTANIX NX-3460シリーズ

導入メリット

  • NUTANIX活用によりサーバー仮想化環境を設計開始からわずか2週間で運用開始
  • 6ラック分のサーバー類をNX-3060シリーズ 3台(9ノード)に集約し大幅なコスト削減を実現
  • 迅速なサーバー環境の提供が可能になり柔軟なアプリケーション開発を実現

導入の背景: 物理サーバーのリプレイスを機にプライベートクラウド環境を構築

株式会社マクニカ(以下、マクニカ)は、1972年に外国製半導体を取り扱う技術専門商社として創業し、エレクトロニクス業界や情報通信業界などで産業界をリードする国内外の大手電機・電子機器メーカーに対し、半導体、電子デバイス、ネットワーク関連アプライアンス、各種ソフトウェアなど最先端の高付加価値商品とテクニカルサポートを提供するエンジニアリング・サービス・カンパニー(技術サービス提供会社)としてビジネスを展開している。

同社は、2014年3月から4月にかけて大規模なサーバー仮想化プロジェクトを実施した。その目的は大きく3つあった。1つ目は、保守契約を満了した物理サーバーの更新や、その上で稼働するWindows Server 2003の保守終了の期限が迫り、100台単位のサーバーリプレイスが目前に迫っていたこと。その際には、肥大傾向にあったラック数や消費電力の見直しなどが求められ、トータルコストを削減する必要があったという。

2つ目は、今後5年先を見据えた企業規模の拡大に伴い、社員数や売上高の増加に対応するためIT部門として業務アプリケーションも強化する方針を打ち出したこと。ビジネス状況の変化に素早く対応できる社内標準のI T基盤として、最適なプライベートクラウド環境を構築することが目標となっていた。

株式会社マクニカ グループ戦略企画本部 IT統括部 情報企画部第1課 片倉理恵氏は、「年間に5件ほど業務アプリケーションの構築を行っていますが、従来はアプリケーションごとにサーバーを調達し、サイジングして構築・運用開始するまでに数ヶ月~半年ほどかかっていました。また、当時は業務アプリケーション環境が変化する過渡期であったため、新規アプリケーションに吸収された一部アプリケーションの廃止により物理サーバーのスペックが余ってしまったり、逆にスケールアップに対応できずに使えなくなるなどハードウェアのリソースを最大限活用できない状況でした」と当時を振り返る。

そして3つ目は、ハードウェアとアプリケーションのライフサイクルを切り離して安定したアプリケーション運用のための基盤を提供すること。例えば、ハードウェアとアプリケーションのライフサイクルは必ずしも一緒ではないため、物理サーバーの保守切れに伴い、不要なはずのアプリケーションリプレイスが必要となり、その度に発生する切替によるトラブルのリスクを回避する策を求めていた。

「また、事業継続対策やコスト最適化の流れもあり、私たちは、クラウドの可能性を限定せず、あらゆる情報システムをパブリッククラウドに移管する“持たざる経営”を目指しています。しかしながら、今回のリニューアルに際して、基幹システムや機密情報を扱うアプリケーションなど、クラウド対応が必ずしも最適解では無いというケースもあり、その点の見極めが必要だと判断しました。そこで、将来の完全クラウド化も見据えながら、まずは、自社内のサーバ/ストレージの設計や構築、運用保守のさらなる合理化・コスト抑制を目的とした次期ITインフラ基盤の検討を開始しました」

導入効果: 設計開始から運用までわずか2週間SAN構築も不要でSIコストを削減

いくつかの仮想化ソリューションを検討する中でマクニカが選定したのが、サーバーとストレージを統合し、仮想化基盤に必要な要素を2Uの筐体に搭載したモジュラー型のハイパーコンバージドインフラストラクチャソリューション「Nutanix」だった。

「Nutanixは、コンパクトな2Uの筐体に独自の分散ファイルシステムでサーバー群とストレージ階層を1つに統合している点に注目しました。SANを排除して各ノードに搭載されたストレージを1つのストレージプールとして仮想化するシンプルな構成と、本番環境を停止せずに必要に応じて1ノード単位でスケールアウトに追加できる拡張性も高く評価しました」(片倉氏)

「SANを排除して各ノードに搭載されたストレージを1つのストレージプールとして仮想化するシンプルな構成と本番環境を停止せずに必要に応じて1ノード単位でスケールアウトに追加できる拡張性も高く評価しました」
株式会社マクニカ
グループ戦略企画本部 IT統括部
情報企画部第1課
片倉 理恵 氏

Nutanix導入のメリットには大きく3つのポイントがあった。第1に、設計・構築時の短期化とSI コストの削減。設計期間、並行して進められた構築は3月28日~3月31日までの4日間で完了した。物理構築・VMwareインストール・連携テストを4月9日~4月11日の3日間で行い、設計開始からわずか2週間程度で運用開始を実現した。

その根拠について、当時設計・構築を担当した担当者からは「一般的に物理サーバーで仮想環境を構築するには、サーバーとストレージ間をつなぐSANの構築やSANスイッチの設定などに多くの時間がかかりますが、NutanixはVMwareの設計とL2スイッチの設定を行うだけでSANへの接続といった複雑な作業は不要だったので、SIコストを大幅に削減し、設計開始から2週間という極めて短い期間で運用開始することができました」と聞いている。

第2に、ラックスペースの大幅な削減。従来、6ラック分を占めていたサーバー・ストレージ・スイッチ類がほぼ全てNutanix「NX-3460」(4ノード搭載モデル)2台と「NX-3160」(1ノード搭載モデル) 1台の合計3台に集約し、200V対応スイッチを加えた8Uサイズに集約できたため、複雑な配線も不要になり大幅なコスト削減が実現している。これにより、年間のサーバー保守料200万円と、ラック運用費用60万円/月が不要となり、合計で年間920万円が削減できる計算だ。将来的には、保守切れとなるサーバー上のアプリケーションを全てNutanixに載せ替えることを前提に、現在2つのデータセンターに分散しているインフラを1つのデータセンターに集約できる見通しもついたという。

片倉氏は、「Nutanixの導入当初はデータベースの移設までは考えていませんでしたが、安定した稼働状況が確認できたことでSQLサーバーの移管も行うことができ、搭載できる幅が当初思っていたより広がったと感じています」と話す。

第3に、柔軟な拡張性と容易な一元管理の実現。迅速なサーバー環境の提供で柔軟なアプリケーション開発が可能になり、本番環境と同様の検証用サーバーが至急必要になった場合でも、Nutanix なら最短翌日には環境を用意することができるようになった。また、Nutanix環境は他の仮想環境とともにVMwarevCenterServerで一括管理を可能にし、運用が格段に効率化したという。また、それに関連して片倉氏は、「Nutanixの管理コンソール上でリソースの負荷状況やハードウェア障害の発生箇所を詳細に可視化できるようになったので、トラブルの未然回避や復旧までの時間を大幅に短縮することが可能です」と強調する。

今後の展開: ハイパーコンバージドインフラストラクチャであるNUTANIXなら 導入を検討する価値は十分にあり

サーバーのバックアップ方法も、以前は個別最適化し、5~6種類に分かれて統一されていなかったが、Nutanix導入後は仮想サーバー環境と業務系アプリケーションサーバーのバックアップにおいては1種類まで集約した。

今後の予定としては、全社共通基盤以外の各部門で管理しているサーバー/ストレージの共通基盤化やVDIの基盤としても、Nutanix活用の可能性を模索していくという。

片倉氏は、今回のサーバー仮想化プロジェクトの経験から、「多くの物理サーバーとストレージを抱えている企業にとって、更改のタイミングで仮想化を検討するケースは多いと思いますが、必要な時に必要なだけサーバー/ストレージのリソースを増やすことができる拡張性を持った垂直統合型仮想化基盤のNutanixならばトータルコストを削減できるはずですし、導入を検討する価値は十分にあると思います」と推奨する。

 

Nutanixは、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにします。Nutanixのエンタープライズ向けクラウドプラットフォームは、オンプレミスのインフラストラクチャーの特性である優れた予測性能やセキュリティそして管理機能とともに、パブリッククラウドが持つ俊敏性と経済性そしてシンプルな運用性能を提供します。Nutanix のソリューションは、Webスケール技術とコンシューマーグレードなデザインによって、サーバー、仮想化機能、そしてストレージを、耐障害性能に優れたソフトウェア・デファインドなソリューションとして統合することで、あらゆるアプリケーションをどのような規模でも稼動させることができます。