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ケーススタディ 株式会社サイバード

24時間365日稼働しているデータベースシステムも、Nutanixのハイパーコンバージドシステムで停止することなく容易に構築・追加・移行が可能に!

 

業界

インターネット関連/ゲームソフト/ソフトウェア/広告/情報処理

ビジネスニーズ

株式会社サイバードは、データセンター移設に伴いデータベースと膨大な数のサーバ群の集約に迫られていた。商用DBクラスタで構成するミッションクリティカルなデータベースシステムも含め、物理サーバは32台、ストレージとネットワーク機器を合わせると約100台。さらにWebサーバなどが20本以上のラックに収められていた。これらの集約と信頼性の向上、運用コストの削減が課題となっていた。

ソリューション

  •  Nutanix NX-3060シリーズ
  •  Nutanix NX-1050シリーズ

導入メリット

  • 省スペース性  20本以上のラックに分散されていたシステムをNutanix(6ノード)とクラウドに集約
  • 運用コストの削減  省スペース・省電力、ハードウェア運用保守費が1/40に削減
  • 高可用性  全ノードがクラスタ構成になっており、データベースも停止する必要がないため信頼性が大幅に向上
  • 運用の容易性  CPUやディスク増減の煩雑な手間から解放、GUI管理ツールによる統合運用管理、バックアップ管理の容易化
  • 高性能  24時間/365日稼働するデータベースのパフォーマンスも安定稼働

 

企業概要

ITシステムの大きな潮流となっている「ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー」。データセンターなどへの導入が活発化し、そのメリットが定着しつつあります。しかし、基幹システムなど、ミッションクリティカルなシステムにおいては、躊躇する企業も残っています。これに挑戦し、鮮やかな成功を収めたのが株式会社サイバード(以下、サイバード)です。商用DBクラスタ3セットを含む、データセンター内にある20本以上のラックに配置されたすべてのDBサーバおよび一部のウェブ関連サーバ約50台をNutanix(6ノード)に集約。卓越した性能を極めて高い可用性で提供しています。

携帯電話は1990年代半ばにアナログからデジタルへと移行、液晶ディスプレイも大型化したことから、市場が一気に拡大しました。1999年には「iモード」「EZweb」「J-スカイ(現Yahoo!ケータイ)」が開始され、新たな文化を提供するまでになります。サイバードはこの前年1998年に誕生。以降、モバイルコンテンツ市場を一貫してリードしてきました。

そのサービスの1つがゲーム事業です。スマートフォン向けゲームの企画・開発により、本格派サッカークラブ育成ゲーム「BFB 2015」や「イケメン王宮◆真夜中のシンデレラ」「イケメン幕末◆運命の恋」「イケメン戦国◆時をかける恋」などの女性向け恋愛ゲームは特に大人気となり、累計会員登録者数1,200万人を突破。国内のみならず、広くアジアの女性からも支持されています。

もう1つの柱がコンテンツ事業です。芸能人や著名な文化人、人気のアニメやキャラクターなどのライセンスを生かした、さまざまなエンターテインメントサービスを提供しています。代表的なものに「細木数子六星占術」「鏡リュウジ占星術」「名探偵コナンシリーズ」など。インターネット上で細木数子の「六星占術」を提供しているのはサイバードだけです。

導入の背景

創業以来、事業は順調に拡大し、サイバードがデータセンターの利用を開始したのは2003年からのことになります。システムは順次拡張され、次第に複雑になってきました。ここで、いくつかの課題が浮かびあがり、それらは次の3つに分類できます。

1つ目が運用コストの増大です。「私たちは継続して会員のお客様にサービスを提供していく義務を負っています。競争力のある価格で利益を確保し、事業を展開していかなければならないのです。そのためにはコスト圧縮の努力を避けることはできません」と、同社 ビジネス戦略統括本部 テクノロジー戦略統括部 統括部長 飯田哲男 氏は強調します。考えられるさまざまな手段を講じてシステムを見直してきましたが、それも限界になってきました。

2つ目が運用手順の複雑化です。同社は最新技術の導入に貪欲で、その1つにオープンソースの積極的な活用があります。仮想技術やその周辺にもオープンソースを採用しており、コストをかけることなく、限られたリソースを最大限に生かしてきました。「担当していた人間が異動または退職した時にもスムーズに引き継ぎができるよう、標準的な技術でシステム構成も可能な限りシンプルにしようと考えています」(飯田氏)。DBサーバやストレージの集約、データベースの統廃合をすることで、データベースの運用保守コスト削減も可能となります。

3つ目が安定稼働の懸念です。「24時間365日、安定したサービスを提供することが私たち事業の責務です。より高性能・信頼性が要求され、それに対応しなければなりません。このため、重要なシステムには商用DBクラスタを3セット用意し、安定稼働に努めてきました。他のシステムにおいても、たとえ障害が発生してもサービスを停止することなく、迅速な対応が求められます」と、同テクノロジー戦略統括部 金 永昊 氏も説明します。

導入の経緯

これら課題をトータルに解決するために導き出した結論が「データセンターの移設」でした。「抜本的なシステム改革、すなわちデータセンターの移設に挑戦することにしました。現状の環境を維持したままでは、思い切ったコスト削減もシステムの最適化も、これ以上の安定稼働も不可能です。遠方のデータセンターから関東近県に移設することでその他コストも抑えることができます」と、飯田氏は語ります。

旧環境から移設するサーバ数は商用DBで物理26台、PostgreSQLで物理4台、MySQLで物理2台、それ以外のウェブサーバ数十台。これにストレージとネットワーク機器を合わせると100台を超えます。これらが20本以上のラックに収納されていました。

同社では2014年後半からこれらシステム刷新の対策を本格化させ、当初3つの候補が検討されました。

1つ目が商用DB Applianceの採用。「DBサーバとしてキャパシティとパフォーマンスには問題はありませんでしたが、商用Database Appliance製品に搭載されている専用商用データベース以外にPostgreSQLやMySQLも搭載することはできません。今後WebサーバやMemcachedサーバの集約もあり、これは現実的ではありませんでした。」(金氏)。

2つ目が高性能のサーバの新規購入。従来と同じベンダーが提供する高性能サーバを検討しましたが、その場合は計12台が必要と想定されました。これでは集約化に限界があり、データベース運用保守コストの削減効果を期待できません。ネットワーク機器も集約できず、このアイディアも見送られました。

3つ目がクラウドの検討です。「当時、私たちの必要とするスペックのDBサーバを、サーバ集約が可能で、低コストで安定して提供する事業者がありませんでした」と、金氏は話します。

NUTANIXの選択理由

2014年になって注目したのがNutanixでした。Nutanixから資料を取り寄せ内容を確認した結果、高いCPU処理能力と優れたディスクI/O性能により、全DBサーバとストレージ、ネットワーク機器をNutanix NX-3460 (4ノード)に集約できることがわかりました。また、全ノードがクラスタ構成となっており、従来以上の信頼性を提供することができることもわかりました。

2014年10月には、Nutanixの提供する検証機器(NX-1450)をオンラインで借用し、DBMS動作の性能検証を行いました。ORIONによるI/O性能比較では、既存環境の物理サーバに比べ、読み込みにおいても書き込みにおいても6倍近い数値を記録。MySQLにおいてもSysbenchツールによる高いSQL処理性能が検証されました。「この検証には1~2週間ほどを費やしています。実際に導入するのは上位機種であるNX-3060シリーズを予定していましたが、検証機はエントリーモデルであるNX-1050シリーズでした。それにもかかわらず、極めて高い数値を得ることができ、米国Nutanix社からのアドバイスもあり、性能にまったく問題のないことが立証されました」(金氏)。この検証を経て、サイバードではNutanix の導入を決断しました。

2015年2月、同社ではデータセンターを移設し、70台ほどのハードウェアをNutanix NX-3460(4ノード)に集約。まったくトラブルなく新システムは新データセンターで稼働を開始しています。この成功を受けて2015年6月には新たに増設したNutanix NX-1250(2ノード)にWebサーバ、Memcacheサーバ、File サーバを移行。ここにおいて、旧データセンターで稼働していたDBシステムはNutanix(4ノード)に、ウェブシステムの一部はNutanix NX-1250(2ノード)に集約され、計画していたデータセンターの移設が完了しました。

“集約率の高さには驚きました!Nutanixで商用DBクラスタなど24時間365日なデータベースシステムの可用性、信頼性、保守性を実現することができました。スモールスタートでき、必要な時に必要なだけリソースを追加できることも魅力です。”
株式会社サイバード
ビジネス戦略統括本部
テクノロジー戦略統括部
統括部長
飯田哲男 氏

 

導入メリット

Nutanixを導入することでサイバードは、運用コストの削減、信頼性の向上、運用負荷の軽減を実現しました。

運用コストの削減

Nutanixを導入することで、旧データセンターで使用していた20本以上のラックを1本に集約できました。省スペースと省電力を実現し、期待どおりのコスト削減に成功しています。また、商用DBもバージョンアップし、ライセンス数も約6割削減させています。

「構成をシンプルにすることで、運用保守コストを最適化できます。保守費用3 年分はNutanixの初期導入費用に含まれているものの、ハード保守料は1/40以下に、ソフトウェア保守費用は1/4ほどに削減できています」と、金氏は認めます。ただしこれには人経費削減が含まれておらず、それも含めるとさらに大きな削減となります。

信頼性の向上

全DBサーバが4ノード、一部のWeb関連サーバが2ノードのNutanixでクラスタ構成になっており、信頼性を大幅に向上させることができました。移行前の「商用DBの構成は特にミッションクリティカルなサービスに限っており、商用D Bも含めて冗長構成のシステムは全体の3 割に過ぎませんでした。他のシステムは障害時にソフトウェアのインストール、バックアップからリカバリするなどして、復旧に数時間から半日かかることもありました。

Nutanixは、Nutanixのノードや仮想DBサーバが突然再起動しても、Nutanix Distributed File System(NDFS)により、データを失うことなく、別ノードに自動フェイルオーバーが可能です。データベースフェイルオーバーはわずか5分以内で完了し、高い可用性を実現しています。」金氏は新システムの効果を訴えます。

運用負荷の軽減

「VMware CPU Hot Plug Enableとの組み合わせになりますが、CPUコア数が足りない場合は、手間なく追加できます。DBサーバを別のノードに移行やディスク追加およびDB領域拡張といったDBメンテナンスが、DB無停止で可能になりました。以前と比べて大幅に運用負荷が軽減されています」と金氏は評価します。vSphere Web Client+vCenter ServerやNutanix Web Consoleからデータベースリソースを統合監視管理することもできるようになり、運用負荷を軽減しています。さらに、金氏は続けます「データベースサーバだけではありません。DBバックアップ機器9台(ストレージ1台、サーバ8台)が、Nutanix導入後、DB バックアップ専用ストレージ1台になりました。これはすべてのデータベースサーバがNutanixに集約できることで、Nutanixの10GbEネットワーク接続からデータベースバックアップが行われているからです。ネットワークやサーバ配置がバラバラだった時と比べ、DBバックアップ元のハードウェアがNutanixになることで、高速でDBバックアップができ、運用管理が楽になりました。」

高性能

Nutanixのデータローカリティーと呼ばれる高速なI/O処理により、以前と比べてI/O性能が大幅に向上することで、データベースが安定稼働しています。「これにより他の仕事に集中することができて嬉しいです」と、金氏は話します。

 

“Nutanixは、物理サーバ、SAN/ NAS、ストレージが1つの筐体に統合されているので管理がとても楽です。リソースを追加する時も、データベースを停止することなく、オンラインでわずか数分でできるので、データベースシステムのCPUやディスクの増減から完全に解放されました。高い品質のサービスをノンストップで提供できるようになりました。”
株式会社サイバード
ビジネス戦略統括本部
テクノロジー戦略統括部
金 永昊 氏

 

今後の展開

今後の展開として飯田氏は、Nutanixの用途の拡大を語ります。「まだ、クラウドを利用して提供しているサービスも残っていますが、これは開始してまだ間もなく、リソースの投資の予測が難しいサービスです。継続的なサービスとして決定したものからNutanixに移そうと考えています」(飯田氏)。

さらに金氏は「今回はDBサーバが主な移行でしたが、当社のサービスはこれがすべてではありません。Nutanixにまだ余裕もあります。他事業のサービスも残っており、これら全サービスのNutanix移行も視野に入っています。また、NutanixでのOracle環境には、自動ストレージ管理機能であるOracle ASMも使用でき、複雑なインフラ工程なしでOracle RACを構築できることがNutanix社の事例や【Best Practices】資料から分かりましたので、NutanixとOracle、VMwareは相性がいいと思います。今後は必要に応じて採用することも検討しています。」と今後の構想を語ります。

最後にNutanixを検討しているお客様へのアドバイスをお聞きしました。「Nutanixはスモールスタートでき、必要な時に必要なだけリソースを追加できるところが大きな魅力です。まずは導入してみること、その価値が十分にあると思います」飯田氏は推奨しました。

 

Nutanixは、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにします。Nutanixのエンタープライズ向けクラウドプラットフォームは、オンプレミスのインフラストラクチャーの特性である優れた予測性能やセキュリティそして管理機能とともに、パブリッククラウドが持つ俊敏性と経済性そしてシンプルな運用性能を提供します。Nutanix のソリューションは、Webスケール技術とコンシューマーグレードなデザインによって、サーバー、仮想化機能、そしてストレージを、耐障害性能に優れたソフトウェア・デファインドなソリューションとして統合することで、あらゆるアプリケーションをどのような規模でも稼動させることができます。